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週刊ポスト 特集について(1)

たけおクリニック総院長です。


2016年06月06日(月)

週刊現代 ダマされるな! 医者に出されても飲み続けてはいけない薬〜

一般的な頭痛薬、降圧剤、抗うつ薬…がはらむ危険

(http://gendai.ismedia.jp/articles/-/48812)について

外来でも大変御質問が多いので少しまとめて説明させてください。



(1)高血圧治療薬について1


・本文

「~しかしわかっていることは、わずかに寿命を延ばすほど効果があると認められるのは、

サイアザイド系利尿剤という古いタイプの降圧剤だけだということです」



 最近示された『脳卒中予防ではCa拮抗薬が,心不全発症予防では利尿薬が優れている

可能性示唆されている』こと(Ettehad D, et al: Blood pressure lowering for prevention of

cardiovascular disease and death: a systematic review and meta-analysis. Lancet. 2015 Dec 23)や

ARBが有効とされている『糖尿病と腎疾患を有する成人において,いずれの降圧薬も

生存期間を延長しなかった』こと(Palmer SC, et al. Comparative efficacy and safety of

blood pressure-lowering agents in adults with diabetes and kidney disease: a network

meta-analysis. Lancet. 2015; 385: 2047-56)などを根拠としていると思われます。

 一方で、糖尿病性腎症の伸展抑制効果はRAS系阻害薬に確かに認められています。

勿論、血圧を下げること自体にとても価値があること(Xie X et al: Effects of

intensive blood pressure lowering on cardiovascular and renal outcomes:

updated systematic review and meta-analysis. Lancet. 07 November 2015.)は自明です。



 ある薬剤の良くなかった点だけを見て「その薬はダメだ」とし、且つ自らの有利な点のみを

取り上げるだけでは、恣意的に判断をしていると言われてもしかたありません。

もし、それが通じるなら利尿薬は起立性低血圧が多いため転倒のリスクを高めることがマイナスです。

更に高血圧患者さんがすべて心不全になるわけではないため利尿薬が最適でない方を含む

可能性を否定できません。よって、個別により良い薬剤が選択できる可能性を無視し、

全体最適を優先しているにすぎないとも言えます。


 結論として「利尿剤以外は、意味はない」とも取れる記載は明らかに行き過ぎです。

当たり前のことですが高血圧治療において、すべてに万能な薬はありません

(あれば、医師もそれを使います)。担当の先生とよく相談され、それぞれに最も適した薬剤を

選ばれることをお祈りしております。


                                          総院長拝
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