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週刊ポスト 特集について4

たけおクリニック総院長です。


今回の週刊ポストについての最後の回です。

お時間があれば、ご確認ください。



(4)糖尿病薬について2

・本文より

「~ジャヌビア、エクア、アマリールなどがメジャーな薬ですが、

処方されたからといって、同時に何種類も飲むのはやめたほうがいい」



 これは明らかな間違いです。

薬は数が多いことが問題なのでしょうか?

多剤併用療法自体に、問題が内包されていることは否定しません。

しかし、数が多いから何となく1種類減らしてよいものなのでしょうか。

それはとても責任のある薬剤師の言葉とは到底思えません。




・本文より

~若い患者の場合は、低血糖になると手が震えたり、

動悸がしたりするが、高齢者の低血糖は症状が出にくい。

低血糖は心筋梗塞を起こす危険もあるので、注意したい。

 ナビタスクリニックの佐藤智彦氏は、糖尿病薬としてはアクトスが

「とくに使いづらい危険な薬」だという。「心臓に問題のある患者に使用すると、

心不全を起こすことがあるので気を使います」




 「特に使いづらい薬」には同意します。アクトス®は、

これ以外にも浮腫みが起こりやすいことや骨折の危険性を増す可能性が高いことなど、

多くの点を考慮しなければならず使いづらいと言えます。

しかし、それらから単純に『危険』と断じることはできません。


 これは、極めて単純な副作用の話に過ぎないのですが、

薬には必ず副作用があります。ない薬は存在しません。

薬とはある意味では、主作用(薬の効果効能)と副作用の

バランスから考えて有用性が高いと判断されたため使用されている

物質とも言えます。ですから、総合的に考えアクトス®が適切な患者さんは居られます。


 無論『危険があるという事実は変わらないとい思います。』という意見に間違いはありません。

しかし『薬は危険だから飲んではいけない。手術も危険だから受けてはいけない。

公園遊具も危険だから撤去するように…』

では、交通事故を起こす自動車も禁止すべきなのでしょうか?


 つまり、すべては程度の問題とも言えます。そして、どう感じるかという主観の問題とも言えます。

よって、最後のご判断は本人にお願いする部分が残るのは仕方ありません。


 ですから、当クリニックでは薬を強要するようなことは決して致しません。

なぜなら、それは個人の自由だからです。

手術をするのも薬を飲むのも、医学的観点からお勧めはします。

しかし、お任せされない限りこちらから決定は致しません。

ご了解ください。


 長きに渡り、お付き合い有難うございました。

少しでも皆様のご参考になればと考え記載いたしました。

私の文章とて、まだまた多くの至らない点のあるものとは理解しております。

 今後とも研鑽努力を重ねる所存です。

今後ともよろしくお願いします。


                                          総院長拝
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週刊ポスト 特集について3

たけおクリニック総院長です。


標記について、3回目です。

前回の続きになっていますので、ご了解ください。



(3)全体について


 ここ2回で指摘させていただいたように、対象が必ずしも明確でないことや

誇張とも思われる表現などが散見されています。さらに個人的意見に過ぎないと

思われる部分も多くあります。一文一文、説明していくことも可能なのですが、

時間的問題もありお許しください。


 よって、この雑誌記事で動揺された患者さんは、すぐ主治医の先生にご相談下さい。

皆さんの先生なら、「それはね…」ときちんとご説明くださると思います。



(4)糖尿病薬について1


 最後に専門としている糖尿病薬について、簡単に解説させてください。



・本文

~糖尿病の薬も長期間、服用することが多いので要注意だ。薬剤師の深井良祐氏が語る。

「糖尿病については、血糖値を下げたほうがいいというのはゆるぎない事実。

しかし、薬を使って無理矢理下げようとすると、低血糖の症状が出てかえって

危険な場合もあります。厳格に血糖値をコントロールしすぎて、

逆に死亡率が高くなったという研究報告もあります。」





 文章的には、最後部分以外に事実に間違いはありません。

よって、現在多くの糖尿病に関わる医師が重症な低血糖をつくらないように、

十分に注意を払いながら治療しなければなりませんし、しております。


 このことは、特に高齢者で注意を必要としているため、

本年6月ガイドラインの改定が行われました。下限を設け、安全性を

より担保するよう配慮している点に注目されています。




高齢者管理指針

(日本老年学会HPより)


 つまり、コレステロールなどの治療と異なり

低ければ低いほどよいということは、ありません。

患者さんごとに、最適のコントロールを見つけることが大切だとも言えるのかもしれません。


                         総院長拝

週刊ポスト 特集について2

たけおクリニック総院長です。


前回の続きです。

ご興味あればご一読ください。



(2)高血圧治療薬について2


・本文

「~私自身、医師としてはサイアザイド系を主に処方しています。

しかし、このような古くて安い薬ばかり処方されては、製薬会社は赤字になってしまう。

ですから、そういう古い薬は一切、宣伝されませんし、オーバーに言えば

『この薬は使うな』という無言の圧力がある。」



 挙げ足を取るようで申し訳ありませんが、筆者ご自身も『主に処方』しているだけです。

患者さんそれぞれに、最適な処方をするのが医師の役目です。であるならば、

きっと著者の先生の外来には利尿薬が有益な患者さんが多かったのではないでしょうか。

 さらに言うなら、医師がそれぞれの製薬会社の赤字を気にしながら処方しているのでしょうか?

その先生は社員ではありませんが、なぜそうなるのでしょうか。

少なくとも私の周りの先生には各社の赤字黒字に精通された先生など居られません。

勿論、製薬会社も商売です。企業として、利益の出るもの一生懸命宣伝し売ろうとするのは当たり前です。



 だからこそ最後に、宣伝されないことが「『この薬は使うな』という無言の圧力」に

繋がるのか全く理解できません。では『あるハンバーガーチェーンはCMをしていないから買うな』という

無言の圧力とかけていると言えるのでしょうか?



 このように、今回の一連のお話には多くの矛盾があります。

『医師たちはなぜ反論しないか』というご質問も頂きます。

雑誌を売るためとは言え、ただでさえ忙しい中で

飛躍した内容であり科学的議論の対象となるものではないものに

一々かまっていられないというのが多くの先生方の受け止め方だと思います。



                                   院長拝

週刊ポスト 特集について(1)

たけおクリニック総院長です。


2016年06月06日(月)

週刊現代 ダマされるな! 医者に出されても飲み続けてはいけない薬〜

一般的な頭痛薬、降圧剤、抗うつ薬…がはらむ危険

(http://gendai.ismedia.jp/articles/-/48812)について

外来でも大変御質問が多いので少しまとめて説明させてください。



(1)高血圧治療薬について1


・本文

「~しかしわかっていることは、わずかに寿命を延ばすほど効果があると認められるのは、

サイアザイド系利尿剤という古いタイプの降圧剤だけだということです」



 最近示された『脳卒中予防ではCa拮抗薬が,心不全発症予防では利尿薬が優れている

可能性示唆されている』こと(Ettehad D, et al: Blood pressure lowering for prevention of

cardiovascular disease and death: a systematic review and meta-analysis. Lancet. 2015 Dec 23)や

ARBが有効とされている『糖尿病と腎疾患を有する成人において,いずれの降圧薬も

生存期間を延長しなかった』こと(Palmer SC, et al. Comparative efficacy and safety of

blood pressure-lowering agents in adults with diabetes and kidney disease: a network

meta-analysis. Lancet. 2015; 385: 2047-56)などを根拠としていると思われます。

 一方で、糖尿病性腎症の伸展抑制効果はRAS系阻害薬に確かに認められています。

勿論、血圧を下げること自体にとても価値があること(Xie X et al: Effects of

intensive blood pressure lowering on cardiovascular and renal outcomes:

updated systematic review and meta-analysis. Lancet. 07 November 2015.)は自明です。



 ある薬剤の良くなかった点だけを見て「その薬はダメだ」とし、且つ自らの有利な点のみを

取り上げるだけでは、恣意的に判断をしていると言われてもしかたありません。

もし、それが通じるなら利尿薬は起立性低血圧が多いため転倒のリスクを高めることがマイナスです。

更に高血圧患者さんがすべて心不全になるわけではないため利尿薬が最適でない方を含む

可能性を否定できません。よって、個別により良い薬剤が選択できる可能性を無視し、

全体最適を優先しているにすぎないとも言えます。


 結論として「利尿剤以外は、意味はない」とも取れる記載は明らかに行き過ぎです。

当たり前のことですが高血圧治療において、すべてに万能な薬はありません

(あれば、医師もそれを使います)。担当の先生とよく相談され、それぞれに最も適した薬剤を

選ばれることをお祈りしております。


                                          総院長拝

そっとしてあげてください。

 たけおクリニック総院長です。



 乳癌がまた、最近話題です。


海老蔵さんの会見がきっかけです。


しかし、もうそっとしてあげませんか?


「手術ができない状態」といえば、


それだけで、多くのことを察することができるはずです。


ご家族やご親族、関係する治療者、


そして、何よりご本人は必死に頑張られています。


もう、いいではないですか。


静かに、待ちましょう。


ただ、それだけができることで


それで十分ではないでしょうか。



                         総院長拝


 
PS 同業者として、関係のない医師が

 憶測に基づいたコメントを出さないことも願っています。
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